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名刺はなぜこのサイズ?
現在では様々な名刺のサイズがありますが、ごく一般的に受け取る名刺のサイズが「どうしてこのサイズなの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
1.キリの悪いサイズ?
現在多く流通している名刺サイズは「91mm×55mm」が基本サイズです。不思議ですがキリが悪い数字ですよね?
印刷物全般に言える事なのですが、キリの良い数字の印刷物はあまり見かけない事も今回の起源に関係があるのかもしれませんね・・・それはまた別の機会に。
2.起源と単位と黄金比
日本では長さの単位で「寸」「尺」と呼ばれる単位があります、この単位が深く関わっており、様々な資料を調べたところ名刺サイズが「91mm×55mm」に決まった由来は、1854年にフランスの写真家「ディスデリ」が考案している写真のサイズ「82mm×57mm」がベースとなったそうです。
その長辺である「82mm」を寸換算すると「1寸=30.303 mm」つまり一番近い寸は「3寸=91mm」になったとされています。
対して短辺はこの「91mm」に一番合う形として、かの有名な「黄金比(1:1.618)」が用いられ「55mm」に決まったという事です。
3.海外との違い
欧米では89mm×51mm、欧州では85mm×55mm、中国では90mm×54mmと各国でサイズが全く異なります。例えば欧米ではシャツのポケットに合わせたサイズとのこと。
実際にニューヨークの印刷会社などを見てみると「US STANDARD SIZE 2×3.5(ヤードポンド表記)」等が多く見られますね。
当然、名刺交換なども文化の違いがありますので、海外で名刺交換をされる際などは事前に下調べをしてその国の文化に合わせた所作を心掛けたコミュニケーションを行いましょう。
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